医局概要 医学生、医師の皆さんへ

 呼吸器内科教室では2007年5月からの長谷川好規教授の指導体制のもと、これまで多くの諸先輩方が築いてこられた教室の伝統と力をさらに発展させるため、研究、診療そして教育活動にも教室員一丸となって日々努力邁進しております。

 現教室員は長谷川好規教授以下、佐藤光夫准教授、橋本直純講師、若原恵子講師、進藤有一郎助教、長谷哲成病院助教、阪本考司病院助教、田中一大病院助教、佐藤和秀高等研究院selected YLC特任助教、表紀仁病院助教、を始め、森瀬昌宏卒後臨床研修・キャリア形成支援センター病院助教、麻生裕紀病院講師(名古屋大学地域包括医療連携モデル事業)、の12名の教員と医員1名、大学院生26名、の総勢39名で診療、研究、教育にあたっております。若原恵子講師が病棟医長、橋本直純が医局長を担当しています。また学内にも多分野にわたって御活躍中の教室出身の先生方に助けていただいております。

 臨床面においては、客観的に評価され得るより良い呼吸器専門医療の確立を目標とした治療標準化委員会を医師のみでなく病棟看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士が参加し定期的に開催しています。同委員会はクリニカルパスの作成、運用も協議、立案しており、真の横断的な医療を目指す取り組みとして院内でも高く評価されています。また呼吸器外科、放射線科、化学療法部との合同で週1回行われる症例検討会は肺癌を中心とした高い水準の呼吸器臨床検討会であり、がん拠点病院のオープンカンファランスの一つとしても運用されており、学外からの参加者も大歓迎ですので興味のある先生方は是非ご連絡下さい。今後さらに充実した診療になるよう努めております。肺癌、呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、気管支鏡検査などを中心に一部を電子カルテとリンクさせた臨床データベースの構築に精力的な取り組みも行なっております。これは従来のデータ収集、保存、解析のみでなく臨床情報にもとづいてガイドライン推奨の治療法を表示できるなどの多機能を持ったデータベースを目指すものであり既に肺炎症例においては一部で運用を開始しておりましたが、それに続き、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)に対する肺機能・CTを用いた総合的な評価を行なうことを開始しています。

 研究面では、教授の指導管理のもとに行われる定期的な研究検討会、自由参加のテーマ別勉強会などがあり、各教員を中心に遺伝薬理学、気道炎症、気道平滑筋、癌遺伝子、肺線維症、気道細胞生理学、呼吸器免疫学など多岐にわたる分野で精力的に研究を行っております。さまざまな領域での共同研究、国内留学なども行なっています。

 また、教育におきましては、関連病院で初期臨床研修終了後に呼吸器専門医を目指して研鑽中の若手医師を対象とした「呼吸器内科専門医教育セミナー」(1泊2日で呼吸器疾患の6領域-肺癌・腫瘍領域、喘息・アレルギー領域、COPD・呼吸リハビリ領域、びまん性肺疾患領域、呼吸器感染症領域、呼吸・循環領域-にわたって研修を行う)を開催して、若手呼吸器専門医がこの地方のエキスパートの先生を交えて高度専門医療の勉強会を行う「若手医師養成塾」も順調にその参加者数を増し、さらには研修医を対象とした呼吸器勉強会も定期企画を行ない、この地区の呼吸器内科学のレベルアップに大きく貢献していると自負しております。新内科専門医制度も開始になり、さらに一層呼吸器内科医を目指す先生方のキャリアパス形成のご支援ができればと思っています。

 高齢化社会、肺癌の増加などで呼吸器疾患の患者さんは増加する一方であり、呼吸器内科医の仕事はますます増え人的な不足はきわめて深刻であります。しかし逆に研究でも臨床でも、まだいくらでも若い先生方が力を発揮できる余地があるということであり、一人でも多くの若い先生たちが呼吸器内科を専攻していただき、一緒にがんばってくれることを教室員一同切望しております。

2017年10月12日
文責: 橋本 直純

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