入局について 医学生、医師の皆さんへ

先輩の金言、体験談

  1. 私の体験談 〜入局を考えている若手先生へ〜





    小沢 直也先生(H20卒)

 ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。現在私は大学院2年生であり、教授をはじめ多くの教官の先生方にご指導いただきながら、基礎研究中心の生活を送っています。名古屋大学の呼吸器内科学に入局をお考えの皆さんに、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

 私は名古屋大学を平成20年に卒業し、名古屋掖済会病院で初期研修を行いました。掖済会病院はER型救急が特徴の病院であり、救急の教育が充実していました。初期研修では幅広い疾患をみることが重要であると考えており、正直なところ研修開始時には呼吸器内科を専攻するとは夢にも思っていませんでした。しかし、1年目時に呼吸器内科をローテートした際、先輩・部長に誘っていただいたことがきっかけで、「老人の小児科」と例えられるほど幅広い疾患をみることができる呼吸器内科に興味を持ちました。

 3年目以降は後期研修医として呼吸器内科で勤務し、気管支鏡・胸腔鏡などの手技をはじめ、集中治療から緩和ケアといった幅広い疾患を経験することができました。そして後期研修中の医師5年目に、長谷川教授にお会いし入局をさせていただきました。

 6年間掖済会病院に勤務した後、医局人事で静岡県掛川市の中東遠総合医療センターで2年間勤務しました。500床の病院に呼吸器内科常勤医は2名だけであり、非常に忙しい環境でしたが、勤務にやりがいを感じていました。そのため、「入局し大学院に進学して研究することのメリットは何か?」という思いをずっと持っていました。このような疑問を持たれている若手医師は多いと思います。大学に来てまだ1年たらずで偉そうな事を言って非常に恐縮ですが、この疑問に対する私なりの答えを2点述べさせていただきます。

 1つ目のメリットは、様々な病院で勤務してきた諸先生方と交流を持てる、文化の違いに触れられる、ということです。当科では大学院1年生は病棟業務を担当しています。毎日臨床カンファランスがあり、そこで症例についての検討を行って方針を決定しています。1つの症例を自分にはない観点から見ることができるようになることは、大変貴重な経験です。志の高い同期や先輩方、面倒見のよい教官と多く知り合ったことは今後の財産になっていくと感じます。

 2つ目の点は、臨床をある程度やったからこそ、基礎研究の意義があるということです。学部生の時に研究を実習でした際には、正直なところ何が面白いかわからず、ただただ基礎研究に対する苦手意識がついてしまいました。実際、臨床の経験がある程度ついてくると、臨床経験だけでは解決できない「壁」を感じることがあります。そして基礎研究を始めた今では、その解決こそが研究の面白さであると感じられるようになってきました。大学院2年時からは病棟業務が減り、基礎研究に打ち込む環境をいただけています。進捗報告のカンファランスでは教官より様々なアドバイスをいただくことができます。

 まだ私自身が道半ばではあるものの、医師としてのキャリアの中で、この大学院での経験が役立つに違いないと感じています。ご一緒によい経験ができることを楽しみにしております。


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